松柏類の盆栽が枯れる原因と対策5選

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大切な盆栽が枯れてしまった!

黒松や五葉松など、松柏類は盆栽の中でも定番中の定番。今では室内インテリアとしてミニ盆栽でも多く見ることができます。育てている人が多い分、悩みが多いのも松柏類。中でも多い悩みが「盆栽が枯れてしまった」というものです。松柏類の盆栽が枯れてしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

松柏類の盆栽の枯れた原因すす葉枯れ病

一般に強健といわれる松柏類の盆栽ですが、樹勢ないばあいは病気で枯れてしまうことがあります。「すす葉枯れ病」は、黒松あ五葉松、赤松に多く見られる病気です。葉の中央部から褐色色になり、次第に灰褐色色となって枯れることから「褐斑葉枯れ病」ともいわれています。病気の原因はカビの仲間にあるため、湿度の高い6月ごろに出やすいです。病気にかかったら薬剤散布や葉の焼却処分が必要になります。普段から排水に心がけ、日当たりの良い場所で管理することが予防におすすめです。

松柏類の盆栽の枯れた原因葉ふるい病

葉ふるい病は、松柏類の盆栽の中でも、黒松や赤松で樹勢をなくした木に多く見られる病気です。葉にうすい褐色の病斑が出ることと、落葉が激しくなることが特徴とされています。病気の原因は菌であり、楕円形で中央に割れ目のある黒い姿をしています。ただし、この病気が原因で枯死してしまうということは少ないです。木が衰弱していたことも病気にかかりやすい原因となっているので、根本的な培養環境を改善が必要になります。

松柏類の盆栽の枯れた原因水やり不足

特に病気にはかかっていないという場合でも、日常管理の問題で枯れてしまうことがあります。中でも多いのが水やり不足です。盆栽に使われる樹種は基本的にどれも水やりが大好き。逆に水不足になると、短期間でも乾燥で枯れてしまいます。

水やり不足になる原因は主に3つあります。

・鉢土の奥まで水を吸収しきれていなかった
・植え替えを怠ったため根が増えすぎてしまい、鉢土の保水力がなくなった
・日当たりが良すぎるなど置き場所に問題があった

水やりをきちんとしているつもりでも、鉢土や置き場所によっては乾燥を招く場合があります。

松柏類の盆栽の枯れた原因根腐り

乾燥が松柏類の盆栽の枯れる原因となる一方で、土の中が多湿状態になることによる根腐りによって枯れてしまうケースもあります。とくにミニ盆栽の場合は、受け皿の上に盆栽鉢をのせることが多く、このお皿にたまった水を放置することによって根腐りを起こすことが多いです。また、粒状の用土が古くなることで粘土状になってしまい、水はけが悪くなり、土の中が多湿状態になってしまうケースもあります。

松柏類の盆栽の枯れた原因病害虫

松柏類の盆栽には、アブラムシやダニ、カイガラムシといった害虫が発生することがあります。しかし、基本的には害虫が発生しても、早期発見して対処できれば、枯死を招くことがありません。

病害虫から松柏類の盆栽を守るためには、日々のこまやかな観察とこまめな殺菌がカギとなります。とくに葉が混み合っている場所にはこうした病害虫が発生しやすくなるので注意しましょう。樹種にもよりますが、ワンシーズンに1回は殺虫剤を散布するのが良いケースもあります。