盆栽の作り方の基本~針金かけは何のためにある?~

盆栽はの主な楽しみは、鉢の中で育つ植物の成長と美しさにあるのではないでしょうか。
そして盆栽の針金かけは、盆栽を美しく仕立てるために欠かせない作り方の基本です。

針金かけによって、それぞれ木の個性を生かし、なおかつ欠点を補った仕立てを行うことができます。
針金かけをすれば、比較的短い期間でも、理想通りの樹形をつくることが可能なのです。

盆栽の作り方:針金かけの方法

針金の太さは、まず太いものから巻いていきます。針金の長さは、かけたい部分の1.5倍ほどのものをあらかじめ用意しておいてください。
針金を切るときは、必ず直角になるようにしましょう。先端が鋭くなっていると、ケガの原因になります。
■基本的な針金かけ
盆栽に針金をかけるときは、幹に対して45度に巻くのが基本です。また、適度に間隔を空けながら巻くようにしましょう。
間隔が狭すぎると、効果が薄れてしまいます。

巻くときには、片手で針金と木を押さえながら、木肌と針金に少しすき間を作りながら巻いていきます。
曲げたい部分の背に針金が来るようにすると、気が折れにくくなるので安全です。
■枝に針金をかける場合
枝に針金をかけるときには、太い幹なら針金の端を幹に2回巻くことで固定させましょう。
1本の枝にだけかける場合は、針金の端をあや(枝に巻きつき輪になっている針金)に巻くことで固定してください。
2本の枝にかける場合は、上下の枝にかけてください。また、幹にも巻くことで固定させるようにしましょう。
■針金を鉢に差し込む場合
針金を鉢の中へ差し込む場合、幹の立ち上がり部分の横から裏側に出るように差し込むと、針金が目立たないため、美しさを保てます。

盆栽の作り方:針金かけをする時期・針金を外す時期

■針金かけの時期
針金かけを行う時期は、樹種によって多少の違いがあります。
針金かけを行う機会が多い松柏類の場合、一般的には10月中旬~3月がおすすめです。これは、木が休眠している時期だからです。
雑木類の場合は、芽の動きが落ち着いた、梅雨の時期に行うと良いでしょう。

また、針金かけは木にとって負担が大きいものです。針金かけをする前にはしっかりと培養をして、元気な状態にしておきましょう。
それでも弱々しさが感じられる場合は、控えておくのが木のためです。
■針金を外す時期と外し方
盆栽にかけた針金は、必ず木肌に食い込む前に外しましょう。
とくに生長が早い雑木類は、いちど針金が木肌に食い込み傷ができると、直りにくいので注意してください。

針金を外すときは、太い針金は針金切りで切り取って外します。枝が折れやすい樹種は注意深く行ってください。
細い針金を外すときは、巻き戻すようにして行うとスムーズです。

盆栽の作り方:針金の選び方

盆栽の針金かけに使う針金は、銅線やアルミ線を使うのが一般的です。
銅線には力強さがあるため、樹形をととのえる強い効果が期待できます。

一方のアルミ線は、銅線に比べてやわらかいので銅線よりも効果は薄れます。
しかし、そのやわらかさが木に対するあたりのやわらかさにもつながるので、盆栽への負担が軽減されます。
また、何度曲げても硬さが変化しないので、試行錯誤しながら針金かけを行う盆栽初心者にはおすすめです。
ただし、先述の通り効き目は弱いので、銅線を選ぶときよりもやや太めのものを選ぶようにしましょう。