とっても簡単!古くなった食器で盆栽鉢作り

盆栽手入れ

目次

お気に入りの食器を盆栽鉢として再利用できる!?

盆栽の語源を知っていますか?盆栽の「盆」は器、「栽」は植える植物を意味します。
つまり、盆栽とは器と植物が調和することで、はじめて完成するのです。

こう言ってしまうと、「どんな盆栽鉢を用意すればいいの」と
初心者の方はプレッシャーを感じてしまうかもしれません。

でもご安心を。普段使いの食器を再利用すれば
オシャレな盆栽鉢として活用することができるんです。
お気に入りだけど古くなった食器をぜひ、盆栽鉢に使ってみましょう。

盆栽鉢に使う食器の選び方

盆栽鉢に使う食器は、焼きの甘い陶器を使用します。
ただし、どんな陶器でも良いというわけではありません。

盆栽鉢に使う陶器は、内側に釉薬(ゆうやく、うわぐすり)が塗られていないものを選びましょう。
ほとんどの陶器は釉薬が塗られていないので、選ぶうえで苦労することはほとんどないと思います。

釉薬が塗られている陶器が盆栽鉢に向いていないのは、通気性が悪いためです。
通気性が悪い土だと、根っこが上手く呼吸できないため、丈夫に育たないのです。
どうしても釉薬が塗られている陶器を盆栽鉢に使いたい場合は、一時的な観賞用だけにしておきましょう。

陶器に釉薬が塗られているかどうかは、表面がツルツルしているかどうかで分かりますよ。

陶器に穴をあけて盆栽鉢作りをしよう

盆栽鉢といえば、水はけをよくするための穴が開いていますよね。
焼きが甘い陶器も同じように穴をあけることができます。
穴をあける方法は、以下の通りです。
1.陶器に砂を入れる
穴をあけたときに陶器にひびが入らないよう、陶器にすりきりいっぱいの砂を入れましょう。
また、穴をあけるときには下にトレーを用意し、こちらにも砂を敷いてください。
最後に霧吹きで水をかけて砂を湿らせましょう。
2.陶器を逆さにひっくり返す
砂をこぼさないよう気を付けながら、砂を敷いたトレーの上に陶器をひっくり返しましょう。
すばやく行うのがポイントです。
3.金づちで穴をあける
穴をあける場所を決め、中心に木ねじを当てます。
そして金づちでその場所を軽くたたいて小さな穴をあけましょう。
穴が開いたら木ねじの位置をずらしながら、適当な大きさになるまで穴を広げてください。

これで完成です。

穴をあけずに陶器で盆栽鉢作り

穴をあけるのは難しそう、そばちょこのような小さな食器を使いたい
こんな場合にオススメの、穴をあけない盆栽鉢作りをご紹介します。
方法はとっても簡単。茶こしを使うのです。

茶こしに寄せ植えを作り、盆栽鉢に使う陶器に入れればミニ盆栽の完成。
水やりは盆栽鉢から茶こしを外して行います。
手軽にできる盆栽ですが、盆栽鉢に水がたまらないようにだけ注意してください。
根腐りの原因になってしまいます。

最近では100円ショップやスーパーで色んなサイズの茶こしが売られています。
盆栽鉢にしたい陶器よりひと回り小さい茶こしを選ぶと、スムーズにできますよ。

陶器を盆栽鉢にしたミニ盆栽は、手軽さだけでなく、持ち運びに便利なので
日当たりの弱い室内でも育つ植物を選ぶこともできるというメリットもあります。
セイヨウシノブやホタルツワブキ、トクサなどを植えるのもおすすめです。
インテリアとしても活用できますね。