松盆栽の育て方と季節ごとの手入れを学んでいきます。

黒松盆栽の日常的な水やりと施肥、病害虫予防

黒松は少々乾き気味の土で育てると、幹肌の荒々しい風格ある盆栽に育ちます。
水は鉢の土が完全に乾いたタイミングでたっぷりと与えます。

肥料は幹を十分に太らせるために4月上旬から11月下旬まで鉢土に玉肥を置き、月に一度の交換は怠らないように注意します。

梅雨の時期と真夏は木への負担を考え、玉肥をはずし液肥を週に一度与えます。
しっかりと施肥をおこなえば7月に元気な2番芽を出させることができるでしょう。

乾燥しがちな環境を好みますが、真夏は鉢中の水分蒸発が早いので水やりの時間には気を配ることが必要です。

害虫についてはとくにアブラムシの出現に注視しておきましょう。
木を傷めるだけでなく、アブラムシの排泄物はすす病というまた違った問題を起こすきっかけになるからです。
予防のために定期的な薬剤散布を習慣づけるといいでしょう。

黒松の盆栽用土と植え替えについて

川砂や砂の割合を増やした赤玉土との配合用土を使用し、1、2年に一度は植え替えをしましょう。
幹肌に古木の風情が見られるようになってきたら、植え替えの頻度を減らし2~3年おきにするといいです。

黒松盆栽の芽摘みと芽切り作業

均衡がとれた盆栽作りのために、松の葉を短く揃える「短葉法」について説明します。

芽摘みは4月になったらすぐに始める作業です。
葉が伸びてくる前に勢いよく伸びている芽を半分に折って取り、短い芽だけを残します。

7月に入ったら芽切り作業を、間隔をあけながら2度おこないます。
弱い芽を見つけ、順番に芽元から切り取り、前年の葉だけを残した状態にします。
1~2週間後、今度は強い芽を切りごく弱い芽はいじらないようにします。
これらの作業により、秋に伸びてくる2番芽はきれいに揃って出てくるようになるでしょう。

黒松盆栽の芽かきと葉すかし、剪定作業

8月になったら芽かき作業です。
葉の根元を見て3つ以上の小さい芽のうち2つだけを残し、後はかき取ります。
ポイントは中心にある立ち芽だけを取り、左右の1芽を両方残すことです。

葉すかしは葉を揃えるためにおこなう作業で、12月におこないます。
古い葉や新しくても過密になっている部分の葉を間引く作業です。
弱い葉はいじらないでおきましょう。
葉の数が少なければ、葉先を指で束ねてハサミで半分くらいに切り、木全体の葉の長さを揃えます。

冬を越して3月に入ったら追い込み剪定をおこないます。
芽切りしなかった箇所は葉を3枚ほど残して切り、間延びしてしまった芽はつけ根部分から取り除きましょう。

黒松盆栽の針金かけ

11月~3月は木の休眠期に入るので針金をかけるチャンスです。
太い幹や枝を大きく曲げたいのであれば2月に入ったらすぐに始めましょう。
海岸沿いに林立する松林をイメージしながら、強風で片側に吹き流されたような形にすると雰囲気よく仕上がります。

一度かけた針金は若い木で半年、成木は1年ほどそのままになります。
途中、幹や枝が太ってきますので、くい込みだしたら早めに一度はずし、かけなおします。
くい込みが深いものについては針金切りを使って取り外し、傷になった部分は癒合剤の塗布も忘れないようにしましょう。

黒松盆栽の繁殖方法

木についているまだ青い状態の松ぼっくりを取ります。
部屋の中に置いておくとそのうち、かさが開き種が出てくるので、それを一晩水につけます。
3月中旬に水はけのいい土に植えると発芽するので、そのまま生長させ苗木に育てましょう。