赤松の盆栽の育て方や日頃の管理について学びます。

赤松の特徴と水やり・追肥の方法

赤みを帯びた幹が名前の由来になっています。
ゴツゴツして猛々しい風格で男松と呼ばれる黒松とは対照的に、淡緑色の細長い葉と繊細な幹や枝を持つ赤松は女松と呼ばれ親しまれています。
幹色が赤いのは山に自生している場合で、盆栽に仕立てると赤くなりにくいのですが、冬の芽の色は赤く白い芽を出す黒松との違いにもなります。

山間部で育つ赤松は乾燥に強い樹種です。
盆栽の水やりでは、鉢の土が乾ききったのを確認した後、鉢の底から水があふれだすくらいに十分に与えるのがコツです。

主に玉肥を施肥しますが、栄養分が多すぎると葉が伸びすぎる原因になります。
春には少なめに秋にしっかりと施すと、いい葉の状態になるでしょう。
4月~11月まで月に一度交換作業をして、真夏は木が弱まるので薄めた液肥を週に一回水やりの要領で与えます。

赤松盆栽用土と植え替えと注意すべき病害虫

3月下旬から4月上旬までが植え替えの時期です。
根を切りつめ整理した後、赤玉土8に砂2の割合で混ぜた土に植えつけます。
植え替えのペースは2年に1度でいいでしょう。

病害虫については、アブラムシ対策に石灰硫黄合剤を予防散布しておきましょう。
松柏類の中では虫や病気に強く、育てやすい樹種といえます。

乾燥を好む木ですが夏は乾き過ぎに注意します。
水やりのタイミングを上手につかむことが大切です。

赤松盆栽の芽摘みと芽切り、芽かきと葉すかし

芽が間延びしやすい木です。
強い芽は深めに弱い芽は浅く芽摘みし、全体の芽がバランスよく育つようにします。

芽切りについては、1年おきの6月~7月の間に伸びた新芽の大きさをそろえます。
新しい葉の付け根と前年度の葉を残して切るのですが、繊細な作業なのでハサミで丁寧におこなうといいでしょう。

8月に芽かきをします。
1か所からたくさん芽が出ているので、ピンセットを使い2芽に間引きます。

葉すかしは秋が深まった11月~12月の作業がふさわしいです。
強い芽は前年度の葉をすべて取り、今年の葉も4葉ほど残して整理します。
弱い芽の場合は前年度の葉を全部取り除いた後、今年のものを6~7葉残して切り取ります。

赤松盆栽の剪定は11月に針金かけは10月に

11月~12月の休眠期に追い込み剪定をします。
間延びしてしまった枝は3~4葉を残し、その先を切ります。
このとき葉を残さないと枝枯れしてしまうので葉を残すのを忘れないようにしましょう。
後に、残した枝部分に芽が出始めますので、3芽から先を切ってしまえば短い枝を作ることができます。

10月下旬は針金をかけるのに適した時期になります。
赤松は模様木、斜幹、懸崖と様々な樹形に仕立てられますが、
とくに飄々とした文人木にすると軽妙で優しい姿が目を引きます。
細い幹に銅線を巻きつけて整形すれば、おもしろい曲線を簡単に作れます。
枝は針金を全体に巻き、曲を作りながら全体が半楕円状に広がるような様子にすると感じよく仕上がります。
一度針金を巻いたら1年はそのままにし、幹や枝にくい込みそうになったら巻き直しをして調整します。

赤松の繁殖方法

木から直接実を取り、開いた松かさから種を取ることで苗を作ることが可能です。
乾燥させないように保存しておき、3月に平鉢と鹿沼土で作成した苗床にばらまくだけです。
うまく発芽させるには一度寒さに当てなくてはなりません。
種を摂取した後は、密閉容器に入れ冷蔵庫の中に保存することをおすすめします。