新緑・深緑・紅葉といった葉の変化と、落葉した後の樹形が楽しめる雑木盆栽の種類や特徴について学習します。

雑木盆栽の種類

カエデ、ソロ、ハゼノキ、ヒメシャラ、ブナ、モミジ、エノキ、イチョウ、ケヤキ、ハルニレなど生育おう盛で丈夫な木が多いです。

イチョウの雑木盆栽の特徴

中国が原産の落葉高木です。
雄木と雌木があり、雌木盆栽は5月ごろに小さな花を咲かせ秋の深まるころには黄色い実をつけます。

雌雄では枝の広げ方に違いがあり、雄木は斜め上に向かって枝を伸ばしますが雌木は大きく横方向に伸ばしていきます。
扇型の葉の様子を生かして直幹、株立ち、寄せ植えの樹形に仕立てるとバランスのとれた盆栽になります。

紅葉時の黄色い葉と縦に割れ目の入る幹肌がとくに美しい木ですが、樹勢が強く木全体の形が崩れやすいので、木の状態に合わせ肥料を与えていきましょう。

葉が大きいので、ともすると水を切らしやすいです。
一度水切れをおこすと回復に時間がかかるので暑い時期には注意が必要です。

ケヤキの雑木盆栽の特徴

春に生まれた新芽が柔らかい色の新緑となり、深い緑に変わった後に黄色く変化し、やがて木枯らしの中に葉を散らしていく。
そのようにケヤキの盆栽が見せてくれる1年は素晴らしく、手元に一つは置いておきたい樹種でしょう。

ほうきを逆さに立てたような「ほうき立ち」樹形はケヤキ盆栽の真骨頂です。
落葉後にほうき立ち樹形を鑑賞するために、空に向かって真っすぐ伸びる幹と繊細な細い枝を作りこみ直幹樹形に仕立てていきます。

ほうき立ちには、一つの芯となる幹から細い枝を出す「芯立ち」と2つに分かれた幹から枝を広げる「二本立ち」の2つがあります。
どちらも根が四方八方に広がり、枝が上方向に素直に伸びている苗を選んで育てます。
鉢を日の当たる場所へ置き、定期的に鉢を回して枝が偏りなく伸びるように調整します。

また水切れをおこすと葉のふちが変色してしまうので、水やりのタイミングは大切です。

ブナの雑木盆栽の特徴

古くから日本に自生する木で、盆栽に仕立て長く育てると幹肌が白くなるのが特徴です。
自然では樹高が大きくなる種類なので、小まめに芽摘みや葉切りをして樹勢を抑えるようにして育てることが重要になってきます。

また、肥料も少なめにして樹形が崩れるのを防ぎます。
新しい芽が出たり急に気温があがったりする時期には、水切れをおこしやすいです。

とくに夏の乾燥には気をつけましょう。
葉のふちが巻いてきたら水不足になっていますので、ヨシズで直射日光を避けたり葉水をしたりして暑さ対策をします。

カエデの雑木盆栽の特徴

トウカエデとミヤサマカエデの2種が盆栽として人気があります。
葉の形がもみじとよく似ていますが、葉のふちに5か所以上切れ込みがあるものがもみじ、3か所の浅い切れ込みをもつ葉がカエデのものです。

春先の緑の美しさ、秋の赤い葉の鮮やかさは人気の理由の一つですが、盆栽に仕立て長く育てていけば、比較的簡単に風格ある木に変化するところも好まれています。
とくにミヤサマカエデは幹の生長が早いので、丁寧に育てれば、立ち上がりに風格の出る盆栽になります。

根が勢いよく伸びて水をたくさん必要としますので、季節に合わせてしっかり水やりをおこないましょう。
一度でも水を切らしてしまうと葉は大きなダメージを受け、秋の葉の染まり方に影響が出てしまいます。

また、暑い時期に西日に葉が当たる場合も葉焼けをおこすので鉢の場所の移動が必要です。
肥料は4月~10月まで月に一回玉肥を与え、場合によっては薄めた液肥を水かわりに施します。