可愛らしい小花とはかなげで優しい香りで春を知らせてくれる梅の盆栽。
一年の作業について知り、上手な育て方を学びましょう。

梅盆栽の水やりと施肥、植え替えについて

水は土が乾いたら、鉢底からあふれるまでたっぷりあげます。
一日の水やりの回数は4月~11月までは日に2回、12月上旬に霜の当たらない場所に移した後は、一日に1回のペースがベストです。

花がつく盆栽には栄養を与えないと花芽がつかなくなる原因になります。
真夏を避けた4月から10月まで毎月一度、玉肥を施し、月に数回は薄めた液肥をやります。ただし、6月中旬から8月下旬には肥料をとめないと、花芽がつかなくなるので注意しておきましょう。

木を大きく育てているうちは毎年植え替えが必要です。
用土は赤玉土6割、砂や鹿沼土2割、腐葉土2割で混ぜ合わせたものを使い、9月中旬~10月中旬までに済ませましょう。
この時期以外では、2月下旬から花後までの間が適期です。

注意が必要な梅盆栽の病害虫と花を咲かせるコツ

梅には、カイガラムシ、アブラムシといった害虫がつきます。
カイガラムシは、1月~2月に石灰硫黄合剤を予防散布しておくと効果的です。
春の新芽が伸びたころ、アブラムシの出現がないか観察し見つけ次第、エストックス薬で除去します。

5月からは黒星病が出やすい時期に入りますので、あらかじめ薬を使って予防しておくといいでしょう。
葉に黒い斑紋ができ、木を弱らせていく病気なので注意が必要です。

花を上手に咲かせるには、鉢を乾燥した場所には置かないようにし、冬でも2日に1回はたっぷり水をやる必要があります。
部屋に入れた場合は日がよく当たるところへ置き、暖房は厳禁です。
一日のうち2度ほど霧吹きの水を木全体にかけて、湿度を保つことを忘れないようにしてください。

花が終わったら、すぐに花がらをすべて取り実がつくのを避けます。
実がつくと栄養がそちらにいってしまい、樹勢のバランスを崩すきっかけになるからです。
開花した後は、花がら摘みと剪定までを続けておこないましょう。

梅盆栽の芽摘みについてと葉切り

盆栽は小さく作ることが目的なので、短い枝に花を咲かせるような作業が必要になってきます。
そのために、新芽が出る春先に芽摘みをします。
1枝についた芽が6枚ほど開いたら、枝元から4~5芽だけ残し後は摘み取ってしまいましょう。

秋には残った葉の根元に葉芽や花芽がつきます。
花芽は丸くよじれた葉の根元につきますので、簡単に見分けることができます。

盆栽全体に花がたくさんついた後は葉刈りをしましょう。
6月に入ったら、枝元の2枚の葉を葉柄(葉の根元の茎)を残し葉切りし、来年も葉芽が出るようにしておくことが大事です。

葉切りをしないと、枝一本にすべて花芽がつく原因になりバランスの悪い盆栽になってしまいます。

梅盆栽の折りだめと針金かけは6月に

梅の枝は勢いよく長く伸びます。
そのまま伸ばしっぱなしにしておくと、花芽がつかなくなるので6月には折りだめをします。
根元から5~6枚の葉を残しそこから先を折ります。
春先に観賞用として飾る予定がある場合は、作業にハサミを使うと綺麗に仕上がります。

針金かけは、春に伸び始めた枝が落ち着く時期の6月におこなうのがいいでしょう。
斜め上に伸びていこうとするすべての枝に針金をかけ、水平方向か多少下げ気味に伏せるようにします。

新梢なので柔らかく簡単に形を作れます。
針金は秋に葉が落ちる前に取り外し、形を整えることが大切です。