初心者でも育てやすい梅盆栽

梅盆栽は比較的、暑さや寒さにも強く強健なので、花もの盆栽の中では初心者にも育てやすい樹種です。春の訪れを告げるように、つつましく咲く小さな花が愛らしいととても人気があります。

あらゆる気候でも柔軟に適応できる梅盆栽ですが、成長に合わせて植え替えをしないと土の中の根がきゅうくつな思いをして、健康にも悪影響を与えるため、適切な時期に正しい方法で植え替えしなければなりません。

ここでは梅盆栽の作り方の基本である、植え替えについて解説していきます。

梅盆栽の作り方:植え替えに適した時期と頻度

梅盆栽の植え替えの時期
開花中の梅盆栽の場合は、花後すぐ(2~3月ごろ)に植え替えると良いでしょう。この時期に植え替えなかった場合は、9月中旬~10月中旬ごろに植え替えましょう。この時期も逃してしまった場合は、翌年の2月下旬の花後まで待ってください。
梅盆栽の植え替えの頻度
若い木の場合は、できるだけ毎年植え替えるようにしましょう。ある程度成熟した樹であれば2~3年に1回の頻度でかまいません。このほか鉢の底から根が出てきてしまった、あるいは水やりをしても水の吸収をしなくなったという場合も植え替えが必要になります。

梅盆栽の作り方:植え替えに必要な用土

基本的には、水はけが良くて有機質の多い土がおすすめです。具体的には赤玉土と砂を8:2で混ぜたものに、完熟腐葉土や樹皮堆肥を全体の1割ほど混ぜると良いでしょう。ただし老木の場合は。赤玉のみでもかまいません。

梅盆栽の作り方:基本的な植え替えの方法

植え替え作業の前に、水分の蒸散を防ぐための剪定を行います。枝ぶりを見ながら切り落とし、葉の量は当初の半分程度にしておきましょう。

植え替える際には鉢から梅の木を取り外します。根が鉢の中でいっぱいになり、なかなか抜けないときには竹串や菜箸などで周囲を刺すと抜きやすくなります。鉢から梅の木が取り出せたら、やさしく根をほぐしながら土を軽く落としましょう。

新しい鉢には鉢底ネットや用土を敷き詰めておきましょう。このとき、用土を鉢の中央にこんもりと山のように盛っておくと、鉢植え後にまんべんなく新しい土が行き渡るようになります。

これらの準備ができたら、梅の木を植え替えます。新しい土が根のすき間までまんべんなく入り込むよう、しっかりと植えてください。植え替えが終わったら、鉢底から透明の水が出るまでたっぷりと水やりをしてください。そして最後は、梅盆栽の好む日当たりと風通しが良い場所に置いてあげましょう。

梅盆栽の作り方:年老いた木の場合の植え替え方法

年老いた木や完成樹の場合の植え替え方法も基本的には変わりません。ただし、鉢から梅の木を取り外したときの根のほぐし方に注意する必要があります。

年老いた木の場合は、鉢から取り外した際、古い土を落とさないようにしましょう。軽く手でほぐして取れるような、余分な土だけを落としてください。また、ほかの根と比べて明らかに長く伸び切っているものや、太くなっているものがあれば切り落としておきましょう。

ただし、むやみに根を切り過ぎると樹勢がつきすぎてしまい、徒長枝が増えたり、花の芽が出なくなるといった樹形のバランスを乱す原因となるので気を付けましょう。