青々とした葉が魅力の松盆栽がどのような時に枯れるのか、原因を知ることが大切です。

水不足による乾燥

水のやり忘れによる乾燥が盆栽を枯らす一番の原因です。水不足だとあっという間に枯れてしまいます。水やりの回数は天候以外にも考慮しなければならない問題があります。春先はかなり乾燥した風が吹きますし夏場の日当たりは直射日光が強烈すぎて鉢の中身が乾燥します。また、冬に吹く風は乾燥している以上に冷たく水分を一気に奪います。季節に応じて置き場所を移動してやったり日よけなどにも工夫が必要です。室内で観賞する場合は特にエアコンによる冷暖房が水分も体力網g¥ばってしまいます。

水をやっているのに枯れる

Check 1:鉢底まで水は届いているのか

常にアンテナを張って水をやっているのに葉が黄変してきた時にいちばん考えられる原因は土です。株元の土が苔で覆われていませんか?苔は水がしみ込んで緑を増しているイメージがありますし、用土の乾燥を防ぐようにも見えます。しかし、苔で覆われた用土に水がしみ込むまできちんと水やりをしていますか?案外苔の上を水が滑っていき、鉢の下が濡れているから水やりは完了だと思い込んでいるものです。きちんと土まで水が浸透して鉢底から流れ出ているかチェックする必要がありますね。真夏には葉水をかけることも忘れずに。

Check 2:前に植え替えたのはいつ?

通常盆栽は2年から4年に1回の割合で植え替えます。植え替えはただの鉢替えではありません。見える樹高が高くなったからという理由ではなく、鉢の中の根の状態を良好に保つためです。根と土は単なる土台ではなく、大切な水分や養分を蓄えて適宜樹へ届けるという役割があります。このため、鉢の中が根でいっぱいになっていると水分がしみ込んで蓄える場所がなくなります。水やりをしてもただ通過するだけで保存する場所がなくなってしまうのです。

環境温度

松は日本全国に自生し、防風林に防砂林と強い性質を利用して私たちの身近にあります。しかしそれは自生している樹であり「盆栽」とは違う固体なのです。あなたの盆栽はどんな環境にありますか?ベランダのコンクリートの上に直接盆栽鉢を並べていませんか?これでは日当たりの良さが命取りになってしまいます。日が当たると一気にコンクリートの温度は上昇し、鉢の中の温度もうなぎのぼりです。風通しが悪い場所で日に当たっている場合は周りの空気の温度まで上がってしまい、枯れずにいるのはかなり難しいと言えますね。また、冷暖房の効いた部屋から急に外に出した時もその温度差で枯れることがあります。

気づきにくい「根腐れ」

乾燥とは逆に水が多すぎると起こる根腐れも枯れる原因です。受け皿にずっと水を張ったままだったり、水やりの後に鉢周辺に水がたまるような場所に置いていませんか?用土の水はけが悪いと感じるときにも根腐れの原因になります。風通しが悪い場所や水が常にあるような場所に置くと根腐れを起こして土壌菌が繁殖し、松が枯れてしまうのです。

日当たりが少ない

花物や実ものに比べると松柏はそれほど神経質に日当たりを求めなくても良いとされています。1日の半分の日照があれば育つと言われています。極端に日当たりが悪かったりするともともと光合成する力が弱いため枯れることがあります。

病害虫

年中いるのはアブラムシとカイガラムシですが、これは見つけたら即退治です。ビニール袋を手にはめてつぶすか殺虫剤をかけましょう。

・松枯れ病と松葉ふるい病

いずれも葉が枯れます。枯れた葉を漏れなく落として焼却処分、殺菌剤を散布します。どちらも細菌性のものなので完全に消毒してしまわなければなりません。

・松くい

マツノザイセンチュウという寄生虫によるものです。夏から秋に発生しますが、5月ごろのカミキリムシに注意してください。カミキリムシについてくるセンチュウが原因です。松に寄生して導管に障害を起こして水が吸えなくなってしまいます。松くいにかかった樹は伐採するしかありませんが、そうなる前にカミキリムシが来ないように薬などを散布して予防することが大切です。