北海道は日本列島で一番春の訪れが遅い地域です。北海道に春の便りが届き始める5月に入ると、皐月の盆栽展、盆栽展やミニ盆栽展などが北海道の道北、道東、道央、道南地区の各地で開催されます。
目次
道北地区で開催される盆栽展
北海道の中でも最も北部に位置している道北地区では、毎年5月に入ると2つのミニ盆栽展、皐月展、盆栽展が開催されます。
旭川市内の神楽岡公園内にある「緑のセンター」で毎年開催される「皐月展」は、5月の終わりから6月の初めにかけて開催されます。また、毎年8月の初め頃に開催される「ミニ盆栽展」は、1日だけの盆栽展です。この2つの盆栽展が開催される「緑のセンター」へは、市内を運行している旭川電気軌道の82番のバスを利用して上川神社前で下車すると、そこから歩いて5分位でこれらの盆栽展会場に行くことができます。同じ旭川市内ではもう一つの「ミニ盆栽展」が、旭川ミニ盆栽愛好会主催によって毎年6月の中頃に開催されます。この盆栽展は、市内の神楽4条7丁目にある花フェスタ屋内展示場で開催される盆栽展です。
また、旭川市内では、旭川盆栽会主催による「旭川盆栽展」が例年開催されます。この盆栽展は、毎年6月のケ順頃から開催されます。この盆栽展は、地元の盆栽愛好家の作品が展示される盆栽展です。この盆栽展会場の入り口には、「旭川盆栽展」と書かれた立派な木の看板が置かれています。
道央と道南地区で開催される盆栽展
北海道の道央地区と道南地区で開催される主な春の盆栽展は、地元の盆栽愛好家による皐月の盆栽展と一般の盆栽展です。
北海道道央地区の盆栽展は、札幌市と江別市を中心に開催される「北海道皐月会花季展及び公募展」と「春季のバラエティー盆栽展」の2つです。この「北海道皐月会花季展及び公募展」は、地元の皐月盆栽愛好家によって昔から開催されてきている盆栽展です。この盆栽展会場は、山野草飾りのコーナーやチャリティーの即売会が開催され、毎年多くの盆栽愛好の交流広場になっています。
また、「春季のバラエティー盆栽展」は、同じ道央地区の江別市と札幌市の2つの会場で開催される盆栽展です。江別市内で開催されるこの盆栽展は別楽遊盆栽会主催、そして札幌市内開催の盆栽展は札幌盆栽会主催によって、それぞれ開催されます。
一方、北海道の道南地区に位置している函館市や室蘭市で開催される恒例の春季の盆栽展は、日本盆栽協会函館支部による「函館支部盆栽展」と室蘭市で開催される「緑寿会春季盆栽展」です。函館市で開催される「函館支部盆栽展」は、この北海道地区でも歴史のある盆栽展の一つです。また、室蘭市で開催される「緑寿会春季盆栽展」は、地元緑寿会の主催により室蘭市市民会館で開催される盆栽展です。この2つの盆栽展には、それぞれの盆栽団体の会員の作品を観賞しながら、地元の盆栽愛好家と一緒に歓談も楽しむことができる盆栽展です。
道東地域で開催される春の盆栽展
北海道の道東地区で開催される主な春の盆栽展は、釧路市で開催される「釧路盆栽展」です。
この「釧路盆栽展」は、地元の釧路盆栽会が主催となって開催される春の盆栽です。また、この盆栽展には、人気のある松柏類、雑木類、花木類などの盆栽作品が多数展示されます。出展されている盆栽の大きさも大きいものから小さいものまであり、小品盆栽まで含めると約60席位の作品が展示される大きな盆栽展です。そのため色々な種類の樹木で仕立てられた盆栽作品を観賞することができる盆栽展です。
5月から初夏にかけて北海道の各地区で開催される盆栽展は、日本で一番春の訪れが遅い地域で開催される盆栽展です。