ミニ盆栽としても良く出回っているヒメリンゴ。初めての盆栽に買ってみたいという人も多いですね。小さな樹に紅色のつぼみから白い花が咲きやがて真っ赤なリンゴが実る、とても魅力的な樹です。あまり店頭には出回っていませんが、通販でなら5,000円前後で時季なら実の付いたものが手に入れられます。実をつけるのにちょっとしたコツは必要ですが、初心者さんにも育てられる盆栽です。見た目とは裏腹にとても酸っぱい実ですが、食用リンゴと交配したものも出回っていますよ。

ヒメリンゴは日光が大好き

日当たりと風通しの良い場所に置きますが、新芽が伸びる頃から梅雨時まではしっかり日光に当てることが大切です。実も日光に当てると真っ赤に色づきます。

夏は西日が強すぎるので、半日陰に置き、2日から3日に1回鉢を回して明るさが均等になるようにします。冬も室外で大丈夫ですが、鉢土が凍るようなら株元に腐葉土をかぶせたり寒風を避けられる場所に移動しましょう。

水切れで実が落ちる

成長期はたくさんの水が必要です。冬場は2日から3日に1回の水やりですが、春先からは毎日1回程度で真夏は朝晩の1日2回は必要です。鉢底から水が流れ出るまでかけてやりましょう。

花が開いたらもっとたくさんの水が必要ですが、ひとつちゅういしなければなりません。花に水がかかると花粉が落ちて花自体も傷みます。花後から7月ぐらいまでは花芽ができる時期で少しだけ水分を制限しますが、葉の元気がなくなって来て心配という方は通常通りの水やりをしてください。

実ができてからも水切れすると落ちてしまうので気を付けましょう。

肥料は適量で

実がなってある程度大きくなるのが6月ぐらい、そのころを目安に施肥を始めます。有機肥料を株元に置きます。7月の中頃まででいったん肥料を切って色づきを待ちましょう。

姫リンゴをはじめ実物類は一般的に肥料を好む樹種ですが、肥料過多になると勢いがつきすぎて実付きが悪くなってしまうので実物類は注意が必要です。9月のお彼岸ごろからまた肥料を置き、10月いっぱいまではしっかり肥料を効かせて実付きのためにも1月の寒肥を施しましょう。赤い実をいつまでも見ていたいところですが、クリスマスを目安に取ってしまわないと樹の勢いが弱くなってきます。

剪定の時期と方法

買って来て2年から3年ぐらいの樹ならまだ下の方の枝を残して上方の枝葉短く切って樹を大きくするようにします。春先から延びてきた枝は6月ごろに切ると良いでしょう。花芽の付かない枝は樹高を出すために必要なので、ほしい長さで切っておきましょう。花芽は短く充実した枝に付くので切らないようにしましょう。

実が付いてほしいからといって短い枝ばかりにしては樹が育ちません。樹高を出せる枝もあまり短すぎないように切りましょう。

落葉後の12月ごろ、その年に伸びた枝を剪定します。3節ぐらい残して切るのが良いでしょう。

ひこばえ(根元から出る芽)は出たら片っ端から切っておかないと樹の養分を全部持って行かれます。

実をつけるには?

品種の違うヒメリンゴをもう1本隣に置いて育てるかカイドウを一緒に育てても良いでしょう。ヒメリンゴとヒメリンゴなら自然受粉も期待できますが、花を一つ切り取って他の花に軽くこすりつけて人工授粉した方が実が付く確率は上がります。1本のヒメリンゴでじっと待っていてはダメですよ。ただし、受粉がうまくいけば1本の樹にたくさんの実が付くことは確実です。

植え替えが厳冬期の理由

秋にも植え替えはできますが、芽が出る前の2月下旬が一番安全です。ヒメリンゴはバラ科で、暖かい時期に植え替えると根っこの病気にかかりやすくなります。真冬はヒメリンゴの敵である菌が弱っていますが、作業や霜で根を傷めないように気を付けましょう。