盆栽における、もみじとカエデの違いとは?

もみじもカエデもカエデ科カエデ属の樹木です。また、盆栽においてクロマツやゴヨウマツなどが松柏類と呼ばれているのに対し、もみじやカエデは雑木類に属します。雑木類は落葉樹がほとんどで、四季に合わせて春は芽吹きを楽しみ秋には黄色や紅色に染まる紅葉を楽しめることが特徴となっています。

パッと見似ているもみじとカエデですが、その見分けは葉の切れ込みにあります。盆栽の世界では、葉の切れ込みが深いヤマモミジなどを一般にもみじと呼んでいます。
またカエデが1年を通し日当たりの良い風通しの良い場所に置くのに対し、もみじは葉焼けを防ぐために気候に合わせて置き場所を変えなければならないという繊細な面を持っています。

ここでは、そんな「もみじ盆栽」を育てるうえで知っておきたい置き場所や水やり、植え替えなどのコツについてご紹介していきます。

もみじ盆栽の育て方①:盆栽の置き場所について

先述のとおり、もみじ盆栽は気候に合わせて置き場所を考慮しなければいけません。比較的過ごしやすい気候が続く春は、日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。梅雨明け以降の夏~9月上旬ごろまでは、葉焼けを起こさないよう半日陰の場所に置くようにしましょう。ここで葉焼けしてしまうと、紅葉が楽しめなくなります。最近では9月中旬以降でも夏日が続く日があるので、気候の変化に合わせて置き場所を柔軟に変えてください。

夏日が過ぎて秋の過ごしやすい気候に変わったら、ふたたび日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。このころには紅葉も楽しめることでしょう。そして冬になったら霜や冷たい風の当たらない日なたで保護してください。見ごろは12月まで続きます。

もみじ盆栽の育て方②:水やりと肥料について

もみじの水やりは比較的こまめに行いましょう。表面の土が乾いたら、そのつどたっぷり水をあげてください。とくに土が乾燥しやすい夏場は要注意。この時期に水やりを怠ると、紅葉が楽しめなくなります。雨に当たった場合でも鉢の奥まで水がしみ込んでいない場合がありますので、土の状態は常に注意しておきましょう。

肥料は春~秋に与えましょう。まずは5月に1回、そして8月下旬から10月までは、それぞれ月に1回ずつ肥料をあげてください。肥料の種類は固形の有機肥料が良いとされています。また、紅葉が始まったら肥料は取り除きましょう。

もみじ盆栽の育て方③:植え替えについて

もみじ盆栽は、若木の場合は毎年植え替えが必要です。成木の場合は2~3年に1回のペースで植え替えを行います。時期は3月ごろが良いでしょう。これは芽がほころび始める前に行ったほうが良いためです。この時期にできなかった場合は、新しい梢の伸びが止まる梅雨時期に行うようにしましょう。

もみじ盆栽の育て方③:芽摘み・剪定について

もみじは葉が向かい合って二枚出る対生なので、節間が間伸びした姿では美しさが損なわれてしまいます。芽摘みの段階で節間の詰まった枝ぶりになるよう、手入れしてあげましょう。芽摘みはほころんだ芽に対しピンセットで開いて真ん中の芯を摘み取るようにして行います。

剪定は落葉後に行うようにしましょう。勢いがある徒長枝をそのままにしておくと、そこにだけ養分が流れてしまうので、これらを中心に切り落とします。そうすることで細かい枝を増やすことができます。