雑木盆栽で作られるブナには実が付きます。コナラやクヌギも有名ですが、実が付くものなら松にも松ぼっくりですね。

種から作ることを「実生(みしょう)」と言い、もみじなども実生の苗をミニ盆栽などに仕立てることがあります。実生苗を自分で作って盆栽に育ててみませんか?芽出しから自らの手で育てたとなると愛着もわきますが何よりあの可愛さは他に替えられるものがありません。まずは公園や山で木の実や松ぼっくりを拾ってきましょう!

芽が出るどんぐり・出ないどんぐり

何の実かということは考えない方がおもしろいです。芽が出るか出ないかは見た目でも判断できるので、拾ってくる際の基準にしてみましょう。

✓穴が開いていない(針の穴ぐらいでも虫が入っている可能性があります)

✓重みがある方(軽いと中身が腐っています)

✓傷が少ない

✓殻斗(かくと)が外れている方が良い(どんぐりが被っている帽子のようなもの、枝から下がっている部分ですね。これは落下する衝撃で外れますが、ついたままだとそこから虫食いが始まったりします。)

まず拾う時にはこの点に注意しましょう。あとは持って帰ってからバケツなどの水に放り込んで2日から3日そのまま放置します。浮かんできたものは芽が出ない、沈んでいるものは9割がた芽が出るどんぐりで決まりです。

すぐに植えられない時には必ずこの時点でガーゼやキッチンペーパーを湿らせて包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫保存です。乾燥はどんぐりの大敵です。

芽出しの方法

1粒ずつ鉢を用意しても良いですが、自然のものなので芽が出ないこともあります。とりあえず何粒でも一緒に芽を出すようにしたほうが良いですね。

一番簡単なのは浅い鉢(鉢はなんでもOK)に赤玉土を入れてどんぐりを横向きに並べて薄く土をかけて水をやる方法です。もし余った水苔があるという方は容器に水苔を敷いてその上にどんぐりを並べても良いです。とにかく乾燥さえさせなければ方法は問いません。発芽が3月ごろになるので、拾って来たらすぐにいずれかの方法で水やりをしながら管理しましょう。

どんぐり盆栽にするには

始めから豆盆栽の鉢を用意して、用土を入れたら薄く苔をかぶせてどんぐりを置いておくのが良いですね。この場合は芽出しがすんだらそのまま育てることになるので、赤玉土に腐葉土を3割ほど混ぜておくと後が楽ですね。どんぐりが転がり落ちないように置いておけば大丈夫です。

水はやりすぎない

乾燥しきってはどんぐりが死んでしまいますが、ずっと水がある状態でも腐ってしまいます。土や水苔が乾いたら水やりをするということが大切です。

置き場所は?

芽出し前でも芽が出てからも、3年間は弱い子だと思って育てます。真夏の直射日光と冬の霜柱は殺してしまう可能性があります。日当たりと風通しが良い場所に置いて、夏と冬はちょっと軒下に移動させましょう。

芽が出た時が植え替え時

大体3月あたりに根が出て4月ごろには芽が出てきます。根を切ってしまわないようにそっと土を崩して掘り上げ、赤玉土と腐葉土を混ぜて植えつけましょう。根が出たかどうかはどんぐりを触って確認すると良いのですが、くれぐれも出た根を切ってしまわないように気を付けましょう。根が出ていればちょっと触ったぐらいではびくともしません。この時はまだどんぐりが付いた状態なので、寄せ植えや株立ちにするのはちょっと大変かもしれないので1本で植えた方が良いですね。

その後の管理方法剪定

水を切らさないようにして1年目の冬は落葉を待ちます。2年目の春先には樹高を決める剪定です。目指す高さの3分の1の高さで枝を切ります。3年目には3分の2の高さで切り、4年目からはお好みの樹高からはみ出すところだけを切りましょう。

植え替えと肥料

3年目までは毎年植え替えるようにします。根の生育が良いので植え替えの時には半分ぐらいに切りつめましょう。肥料はそれほど必要ではありませんが、5月ごろ油かすなど有機肥料を置きましょう。

針金かけ

どんぐり盆栽はそのままでも十分面白さがありますが、幹が直立しているので植え替えの時期に針金かけをして少し表情をつけても良いでしょう。

どんぐりに限らず松ぼっくりも中に種が残っていれば同じように水苔の上に置いておくと「かさ」の間からかわいい芽が出てきてびっくりしますよ。