古くから愛でられている「もみじ」

もみじは自分で育てると愛着がわきますし、季節感を感じることができ、インテリアに最適と言えます。もみじがあると部屋が落ち着いた雰囲気になり、和のテイスト広がります。葉は緑色の青葉から始まり、色づき始めが黄色で、紅葉時期に真っ赤になり、色あせはじめると黄緑色になり、落葉時に茶色へと変化していきます。まさに四季を通して観賞できます。もみじは、カエデ科に分類される植物で、カエデ科の植物は、約150もの種類が北半球の温帯に生えています。日本では、その中で20種類くらいが見られます。秋には欠かせない植物で、紅葉を好む日本人は、もみじを盆栽に仕立てて古くから愛でてきています。このもみじ盆栽の育て方について説明していきます。

もみじの用土、置き場所、水やりについて

水はけが良く、日当たりと日陰が半々くらいに照る場所の土が良いとされます。水はけが悪いと根が腐りやすくなります。日の当たり過ぎは良くないのですが、光合成などのために日光も必要です。赤玉土を主とした用土が適しています。置き場所としては、基本的に外で育てます。日がよく当たり、風通しの良い所に置きます。夏場は日に当て過ぎると乾燥しがちなので日陰に置きます。冬場は、強風や霜に当てず、陽だまりに置きます。もみじは乾燥に弱いので、水やりは頻繁に行います。特に夏場などは乾燥していたら、その都度水やりをします。根にも水をあげますが、葉にも水をあげて乾燥しないようします。夏場以外も土が乾燥していたら、その都度水をあげます。

芽摘みと芽切りについて

もみじは3月中旬になると新芽を出します。芽摘みは通常3芽伸びる新芽を伸びる前に真ん中の勢いの良い芽を指先でかき取り2芽にすることです。これは樹形を美しく保つ作業なので、全ての新芽を根気良く芽摘みします。春先に芽摘みをした後、新芽が展開し新葉が茂ってくる4月下旬~5月上旬になると、2枝2枝に芽摘みした枝先に再び3芽伸びてきます。芽切りはこれを5月の連休頃に真ん中の勢いの良い枝を剪定ばさみで切り、再び2枝2枝にする作業です。芽切りを行わないと枝先がごつく見苦しくなるので、芽摘み同様に丁寧に行います。

葉刈りと植替えについて

6月下旬になると新葉が落ち着つので、この時期に葉刈りを行います。葉刈りは細かい枝を増やす意味と暑い夏の間に風通しを良くし涼しくする意味があります。葉刈りは、まず上部の勢いの良い部分を葉の元から剪定はさみで切ります。下枝の勢いの弱い部分は、そのまま残します。これをすることで、夏の間に再び新芽が展開し秋には美しい紅葉が見られるようになります。もみじの植替えは3月上旬の芽出し前に行います。3月下旬になると新芽が展開し出すので遅くても中旬までに終えます。用土は赤玉中粒60%、桐生砂30%、腐葉土10%とします。植替えは、まず長く伸びた根を切り詰めます。次に鉢底に大粒の赤玉を敷いて用土を薄く入れます。もみじを用土に良くこすりつけ馴染ませます。もみじが倒れないように鉢と針金で結びます。そして用土を入れ、割り箸で突き根と用土を馴染ませます。全て終わったら鉢底から流れ出る程度にたっぷりと水を与えます。

正しく育てて魅力を堪能

もみじは何と言っても秋の紅葉が見どころです。そして繊細な枝先と葉も魅力となります。もみじの紅葉スポットは、岩手や秋田などが多く、相当寒くなければ寒さには強いと言えます。昼の暖かい時に光合成が行われ、その働きによって糖がつくられます。その糖が、夜などの気温が低い時に分解され葉が紅く色づきます。この繰り返しで紅葉するので、昼と夜の温度差があればあるほど、きれいに色づくのです。またもみじは、種から撒いて育てることも可能です。これに向いているのは、ヤマモミジやメグスリノキといったもみじとされます。種を撒いたら水を充分にかけてあげます。撒いた種は、春に発芽するまで成長します。そして、葉が3、4枚ほどになったら、もう少し大きい鉢に1本ずつ植えていきます。もみじは人気の盆栽として広く親しまれています。正しく育てて、もみじの魅力を堪能してみませんか。