チョウジュバイはバラ科ボケ属の落葉低木です。「長寿梅」と書きますが「梅」ではありません。ボケは花も樹高も大きくなる「唐ボケ」と小ぶりで枝も細い「草ボケ」とに分けられています。草ボケは小枝がたくさん出るのでイメージ的にはふんわりした印象の株が出来上がるので小品盆栽に向いています。なんといっても魅力は「四季咲き」という点でしょう。花物盆栽は春に花が咲くものが多く、その他の時期は樹形や次の花芽を作るための時間に当てられがちです。確かに葉の時期もとても美しいのですが四季咲きの方が楽しみは増します。

長寿梅の名前と落葉してもすぐに次の芽や花がつくことから縁起が良いとされ、贈り物にも喜ばれます。

長寿梅の特徴

花色はコーラルピンクをとても濃くしたような紅色や白などがあります。生育欲が旺盛で「ひこばえ」が良く出ます。樹種によっては「ひこばえ」が出ると直ちに切ってしまいますが、チョウジュバイはこれを生かして株立ちに作ることができます。樹高が出るまでには比較的時間がかかるように見えますが、勢いがとても強いので強めに刈り込んでも芽の出が良いです。

バラ科なのでアブラムシに注意してやれば丈夫に育ちます。

長寿梅の置き場所

日当たりと風通しの良いところで育てましょう。冬は室外なら寒風や霜を避けられる場所が向いています。半日陰でも育つので室内で観賞するにも適していますが、2日から3日交代で室内と屋外の陽だまりを行き来させてやります。室内に置く場合はエアコンなど冷暖房が直接当たらないように気をつけます。夏に強烈な西日が当たると葉焼けするので注意しましょう。

長寿梅の水やりと肥料

水が大好きな長寿梅は水切れすると葉が黄変して落葉します。被害が軽いうちならまた元気になりますが、あまりひどいと枯死することもあります。生育期は1日1回から3回・冬場は2日から3日に1回、土の表面が乾いてきたら鉢底から流れ出るまで水を与えます。夏場は水切れしやすいので特に回数に注意しますが、根腐れしやすいくなるので気を付けてやりましょう。

肥料も多い方が生育が上がり、少ないと葉が黄変して落葉します。春と秋に固形肥料(油かすなど)を与えましょう。草花用の液体肥料を薄めに溶いて、週に1回固形肥料がない時期にも与え続けたほうが生育が良くなります。冬場は必要ありません。

花がら摘み

花がいっせいに咲き終わると実が付きます。見たい場合は別ですが樹が弱ってしまいます。花がらはすぐに摘み取った方が良いでしょう。

剪定時期と方法

長寿梅の花芽分化は夏です。たくさんの花芽をつけるためには真夏の剪定を控えます。秋に花芽を確認してからと、花が咲く前の2月から3月ごろが適期です。今年の枝だけでなく2年前の枝まで花芽が付くので切り落とさないように注意します。枝が長くなるほど花芽が付かなくなるので、3センチから4センチのびたら2芽から3芽を残して剪定しましょう。「伸びたら切る」を繰り返して小枝を増やし、ふんわり樹形を作りましょう。

針金かけにチャレンジ

針金かけがちょっとむずかしい長寿梅。1年に1度のチャンスは5月ごろ、新しい枝がまだ柔らかいうちです。幹や枝に針金を巻き、少しずつ曲げていきましょう。

根の形がおもしろい長寿梅

植え替えは2年に1度、秋のお彼岸を目安にしましょう。用土は赤玉土7:砂3ぐらいで良いです。小さな樹高でもかなり面白い形の根をもつ長寿梅は、完全に用土に埋めてしまわずに根を表土上に出す「根上がり」にしてみるのがおすすめです。小さな盆栽でも古木のような風格が出ます。