楡ケヤキ(ニレケヤキ・アキニレ)ってどんな木なの?

園芸店ではアキニレという名前で売られていることが多い、楡ケヤキ(ニレケヤキ)。盆栽好きの間では楡ケヤキという名で知っているという人も少なくありません。楡ケヤキはニレ科ニレ属の樹木で、雑木盆栽として多くの人に親しまれています。

本ケヤキと比べて枝のほぐれ方が細かいことや、可愛らしい小さな葉が細やかな照りを見せることが特徴となっています。こうした繊細な美しさとは裏腹に樹勢旺盛であり、とても丈夫な性質であり、成長も早いです。また、樹形が崩れにくいといった盆栽初心者には嬉しいメリットもあります。

最初は愛らしさを感じさせるたたずまいですが、年数を重ねると木の皮に風格を感じられるようになり大樹ならではの味わいも楽しめるようになります。

葉姿の見ごろは3~8月ごろ、紅葉の見ごろは9~10月ごろとなりますが、葉が落ちが後の枝だけの姿もまた美しさがあります。

楡ケヤキの育て方:管理方法について

楡ケヤキは、比較的暑さや寒さに強い木です。1年を通じて日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。ただし小枝がたくさん出てきた冬ごろは、冷たいを避けられる場所に置くようにしてください。とくに夜間の寒さは楡ケヤキには負担が大きいので、管理には十分注意しましょう。置き場所に関しては、本ケヤキと傾向が似ているので、本ケヤキを育てたことがある場合は目安として参考にすると良いでしょう。

楡ケヤキの育て方:日常の手入れについて

楡ケヤキは水やりが大好きです。鉢の中の土をこまめにチェックし、表面が乾いたら、そのつどたっぷりと水をあげるようにしましょう。肥料は4月~10月を中心にあげます。梅雨の時期と真夏を除いて、毎月1回ずつ施肥してください。肥料の種類は、油粕が良いでしょう。

植え替えは新しい芽が動き出す前である3月ごろに行うようにしましょう。この時期を逃した場合は、梅雨期に行ってください。葉が多く出てきた時期に行ってしまうと、根にダメージを与え、樹勢を失う可能性があります。用土は、赤玉土と桐生砂の割合を8:2にするのがおすすめです。また、若木は毎年植え替えを行う必要がありますが、成木になれば2年に1回程度の頻度で良いでしょう。

楡ケヤキにつきやすい害虫は、アブラムシです。とくに新芽が出る時期は要注意。マラソン乳剤を使うと駆除できます。

楡ケヤキの育て方:美しい姿を保つコツ

新芽を摘む場合は、葉が開き始める時期か縮れている間に行います。真ん中の芯を摘むようにしましょう。

一方、枝として伸ばしたい場合は、6~7葉開いてから手入れをします。切り詰めるときには元葉を2~3葉残すようにしましょう。その後、新しい梢が伸びてきますが、これらは繰り返し切り詰めることで姿を整えます。時期としては9月ごろまでこの手入れを繰り返すとよいでしょう。樹勢がなくなってきたときにもこうした手入れはおすすめです。枝を切り詰めることで水分の蒸散量を減らすと、ふたたび元気を取り戻すことがあります。

また針金かけについては、楡ケヤキにはあまり適しません。これは楡ケヤキの木質部が硬いため、針金で矯正することが難しいためです。どうしても針金かけをしたいという場合は、比較的柔軟性のある若い枝のみ対して、梅雨の時期に行うようにしましょう。