松柏類の剪定に関する様々な疑問と答えをまとめました。

松の種類別、剪定への質問と答え

Q:黒松や五葉松盆栽の枝を切るポイントは?
A:まずは、将来どのような樹形にするかを明確に思い浮かべ、そこから逆算するように枝を切っていきます。
一番下にある枝をどれにするか、枝の間隔をどのくらいにするかを決定すると樹高の高さが決まり、全体的なイメージが膨らみます。
一番下の枝を低くして枝の間を狭くしていけば、樹高の低い落ち着いた木を作ることができ、一番下の枝を高めの位置に決め枝間を広くとった場合は、背の高いのびのびとした盆栽になります。

A:その赤松の個性が生かせるような樹形を考え、枝の配置を決めます。
幹にいい風合いが出ている角度を前にして、全体的な流れを見ながら枝を切ります。
硬い木質の赤松は針金をかけにくく、樹形作りは枝の配置にかかってくるため、切る枝は慎重に選ぶ必要があります。

Q:蝦夷松盆栽の枝を切るときに気をつけることはなに?
A:下に出る枝が多く芽をたくさん伸ばす樹種なので、枝をそのままにしておくと頭が重たく見える盆栽になってしまいます。
木の休眠期に適宜枝を切り、幹の姿や枝ぶりが見えるような形を作っていきましょう。
蝦夷松の個性を生かすには、一番下の枝は比較的高い位置に決めることをおすすめします。

Q:瑞祥(五葉松品種)の剪定にはコツはある?
A:五葉松と比べると生長が早く、とくに下の枝の太り方は顕著です。
あまりに低い位置の枝が太ると樹形を崩す原因になるので、早めに切ることが重要です。
このような枝の傾向をつかんでおき、枝の間隔を広めにとった形にすると込み合いを防げるでしょう。

松盆栽の困った枝の剪定についての質問と答え

Q:松盆栽の幹の一部から何本もの枝が出る車枝はどのように処理するのがいい?
A:理想はいい枝を1本残してほかはすべて切ることですが、選びきれない場合はとりあえずそのままにして、脇芽が出るのを待つという選択があります。
ですが枝を残したまま長引かせると樹形が崩れていくので、近くにめぼしい芽が出始めたら早めにそちらに切り替えるようにして、車枝の整理をしましょう。

Q:太さがバラバラな松の枝がありますがどのように剪定する?
A:枝は太さをそろえるとバランスのよい盆栽になります。
できるなら木にある一番細い枝にそろえ、目立って太いものは切っていくようにするといいでしょう。
とくに樹冠(木の最上部)に枝が伸び、枝元が太り出したものについてはすぐに切り落とす必要があります。

松盆栽の枝の剪定以外について質問と答え

Q:黒松盆栽の芽切りをするのはなぜ?
A:黒松は盆栽のような小さい木にしようとすると葉が長いためバランスがとれません。
そこで長く伸びようとする1番初めの芽を切ってしまい、次に出てくる芽を育てます。
結果的にこの芽が葉になるまでの期間が短くなり、葉は短いまま生長がストップします。このように最初の芽を切ってしまうことで短い葉を作り上げ、盆栽がバランスよくなるように芽切り作業をおこなうのです。

Q:シャリやジンってなに?どのようにして作るの?
A:幹が古くなって朽ち白骨のようになったものをシャリといい、枝の朽ちたものはジンと呼ばれ、木の厳しさや古さを表すものとして高く評価されています。
幹や枝の枯れた部分の皮を薄く削って白い肌を出していきますが、幹を削る作業は水を吸い上げる管にも触れるので少しずつ慎重におこなう必要があります。