木から松ぼっくりを採取しておくと中から種が出てきて、そこから盆栽に育てていくことができます。
松ぼっくりをそのまま鉢に埋め込み育てる盆栽と苗を利用した苔玉盆栽の作り方について学びます。

松ぼっくりの種類と採取方法

松柏類には様々なものがありますが、発芽率がよく種子からも育てやすい種類には黒松、赤松、五葉松、唐松、杉、檜が挙げられます。
秋になるころ、木になっているまだ青い状態の松ぼっくりを取り、部屋に置いて乾燥させると中から種子を採取することができます。
木の下に転がっている松ぼっくりには、かさが開き中の種子がこぼれ落ちてしまっているものや、虫が入り込んでいる場合があるので、木から直接採取することをおすすめします。

松ぼっくり盆栽の作り方

松ぼっくりをそのまま鉢に植え、毎日水やりをしていれば自然に芽を出しますが、観賞するための盆栽を作っていく場合はひと手間加えることが大切です。
まず松ぼっくりを木から2つ以上取り、1つは部屋に置き乾燥させます。
残りのものは水へ一晩浸けてから用意した鉢へ植えつけます。
鉢の大きさは横に倒した松ぼっくりより一回り大きい口径のものを用意し、中に入れる土は赤玉土8割と川砂2割で作ります。
水を十分吸った松ぼっくりを鉢土の上で横に倒し、1/4程度を土の中に埋め灌水をしたら、準備は整いました。
芽が出る春まで水をやり、冬場は霜の降りない場所で管理します。

部屋に持ち込んだ松ぼっくりは苗を作るためのものです。
数日してかさが開き中から種が出てきたら、一晩吸水させ苗床に植えて発芽を待ちます。

春になると、鉢に植えた松ぼっくりと種を植えた苗床の両方から芽が出てきます。
鉢植えの松ぼっくりの様子を見て、上部に伸びてきているいくつかの芽を残して後は、取り除きます。
松ぼっくりから1つも芽が出ていないようでしたら、発芽に失敗したということです。
松ぼっくりへの水やりを中止してそのまま乾燥させます。
少し時間を置くとかさが開いてきますので、かさの間に土を入れ込み、そこへ苗床で育てた小さい苗を埋め込みます。
細かい作業なのでピンセットを使うといいでしょう。
その後、松ぼっくりまわりの土に苔を貼りつけると観賞を楽しめる盆栽に仕上がります。

松の苔玉盆栽の作り方

苗床で育てた松の背丈が15cm以上になったら、苔玉盆栽を作ってみてはいかがでしょうか。

・用意する土
ケト土(湿地に生える水生植物で作ったもので粘りがあり保水性、保肥性に富む)と水苔(湿原に生える水苔を乾燥させたもので、細かく刻み水を吸収させてから使用すると土の保水性を高める)と赤玉土を用意し、ケト土5:水苔3:赤玉土2の割合で水を足しながら団子状にしておく
・使用する苔
土を落としたビロード苔をよく乾燥させ、粉末状にほぐしておく
・作り方
松の苗を数本束ね、根元を苔玉用に作っておいた土で包み丸く形成する。
このとき苔玉の底は平らにし、置いたときに倒れることのないようにします。
根の全体を土でしっかりと包み、形よい玉状に作ることができたら、最後にほぐしておいた苔をまんべんなくまぶしていきます。
たっぷり苔がついたら苔の粉が風で飛んで行ってしまわないように、霧吹きを使い土に密着させることが大切です。
3日くらいは半日陰で管理しておき、苔がなじんできたら、日なたに出して、日光に当てるようにすると徐々に苔が土全体を覆うようになってきます。