盆栽は外に出して風や日の光を当てながら育てるのが基本です。
ですが、旅行でしばらく家を空けることになったり、室内観賞を楽しむときは部屋の中に鉢を入れたりすることもあるでしょう。
そのような室内での管理方法を学びます。

盆栽が室内で育ちにくい4つの理由

・日光が当たらない
植物は日光に当たることで光合成をして栄養分が生成され木の生長が促されます。
ですから、太陽の光に当たらないということは木の育成のための食事をさせないことと同じなのです。

・風通しが悪い
植物が育つためには、空気中から炭酸ガスを取り入れ木の内部で炭水化物に変えることが重要です。
必要とする炭酸ガスの量は多く、絶えず新鮮な空気を送ってやらなければ盆栽はたちまち弱っていきます。

・十分な水やりができない
盆栽が健やかな状態を保つためには、過不足のない水やりが必須条件となっています。
鉢土が乾いたところで鉢の底から水が流れ出るほど水を与える、といったメリハリのある水やり方法は室内では少々困難なのではないでしょうか。

・夜露に当たらない
水やりとは別に夜露に当たることは植物の生長には欠かせないものです。
木が大きくなるときや実もの盆栽の実が充実する時間帯は夜であることが多く、この時間帯に乾燥を避け適度な水分の補給ができることは重要なのです。

盆栽の室内置きで失敗しない4つの方法

・午前中に日光に当てる
植物の生長になくてはならないのが日の光です。
短時間でもよいのでベランダや庭に出して、木や葉に太陽光を当ててやりましょう。
とくに午前中の光を浴びることは植物にとって重要ですので、朝のうちに外に出し光合成を促進させるような育成スケジュールを立てることをおすすめします。

・空気の入れ替えを頻繁におこなう
新鮮な空気は盆栽を元気にさせます。
家の中で空気の流れの強い場所に鉢を置き、絶えず新しい空気に触れていられるようにしましょう。
風通しのよさを考えて鉢のまわりには何も置かないようにします。
また、炭酸ガスが注入された炭酸水を植物に与えると芽の生長が通常の170%にまで増えるという研究結果があります。
砂糖や添加物の入っていない炭酸水をときどき与えると木にリン酸を与えるのと同じ効果が出ます。

・水やりの工夫をする
水をあげるタイミングの前にベランダや庭先へ出して少し置いておきます。
土が乾いたところを見計らって一気に水を与え、十分に水切りした後に室内に戻すという方法をとると強弱のついた水やりになるでしょう。

・なるべく夜は外へ出す
マンションですと、盆栽をベランダへ出しても夜露に当てることはなかなか難しいです。
ですが、一日の最後には屋外へ出し葉水をかけてやることで、木に水分を補充してやることができます。
水分を吸わせた後そのまま外へ出して置き、朝の日光を浴びさせてから家の中へ取り込むというサイクルを作ると盆栽の健康を維持できます。
また鉢の底には新しい根が集中してあり、その根を乾かさないように育てることは重要です。
鉢底を乾燥させすぎると根に悪影響が出てきますので、適度に水を切って部屋の中に入れたら鉢皿の上に置き、鉢と皿の間に多少の湿気が保たれるよう維持するのがいいでしょう。

室内で育てたい場合の盆栽の種類

あまり日の光を必要としない樹種には楓や藤があります。
また、ナツヅタやリュウジンヅタといったツタ類を使った草もの盆栽ですと、弱い日光でも育つのでおすすめです。