「小品盆栽」とは、高さ20センチ未満の手のひらサイズの盆栽です。大自然を掌に載せるというのは日本人独特の楽しみ方です。小品盆栽の始まりは江戸時代ごろと言われています。さかのぼって平安時代に清少納言が「なにもなにもちひさきものはみなうつくし」と表現しているほど、小さく表現するというのは日本人の美的センスにかなうものだったのでしょう。
そんな昔から続いている小品盆栽は現代でも作られ続け、毎年全国6か所で「小品盆栽展」も開催されるほどの人気です。

小品盆栽のなかでももっと小さい10センチぐらいの樹高のものはミニ盆栽とも呼ばれていて、どちらもおもにインテリアとしての人気があります。自然を掌で表現する小品盆栽を育てることはインテリアの域を超えたすばらしい世界です。

小品盆栽の入手方法

インターネットの通信販売で購入するのが一番手っ取り早い方法です。小品以外のサイズの盆栽を扱う業者でも入手できますし、商品盆栽専門と表記されているサイトもあります。また、ちょっとおもしろい団体もあるのでご紹介します。

日本小品盆栽組合

ダイレクトな名称の日本小品盆栽組合は、オークションが魅力です。盆栽だけでなく盆栽鉢も並ぶのですが、「松平家旧蔵伊万里焼」などかなり貴重なものまで商品として出品されています。年に1度のオークションでその規模は国内最大級です。組合員でなくてもオークション前日には「下見会」が開催され参加することができます。組合員さんにお願いすれば、お望みの商品を落札することができるかもしれません!
初心者さんが必ずほしくなるオリジナルDVD「THE 小品盆栽」というものも販売されています。色々な樹種の魅力や詳しい育て方など、ちょっと見てみたくなる内容ですね。ホームページ上で組合加入業者を探すことができ、問い合わせれば盆栽そのものや道具を購入したり育て方を指導してもらえそうです。都道府県別に加入業者さんにリンクが張られているので気軽に探すことができます。

全日本小品盆栽協会

年6回の商品盆栽フェアを開催している全日本小品盆栽協会。全国組織で各地区組織でも小品盆栽講習会を開催し、会場内でも小品盆栽専門店が即売会を行っています。全国60か所に「認定会」という愛好会があり、展示会や講習会を開催して育て方の指導もしています。「認定会便り」というブログをホームページから除くことができるので、お近くの認定会のページを見てみてはいかがでしょうか。ホームページのトップから動画をのぞいたりリンクしている盆栽園や道具店などで情報収集が出来そうです。

小品盆栽を育てるには

小さな盆栽鉢を使うので水も肥料も通常サイズの盆栽ほどもちません。水やりが大変だという時には、受け皿を用意しましょう。味気ない受け皿よりも盆栽鉢に合う陶製の皿などでオシャレに演出するのも方法のひとつです。水を溜めっぱなしは良くないので、水やりの翌日には溜まった水を捨てるようにします。肥料は固形肥料ではなく液体肥料を薄めたものをごくたまに与えるぐらいの方がよいですね。

用土は樹種によって変えようと思っても少量ずつなので大変です。専用用土を購入する方法もありますが、小粒の赤玉土だけで植えても小ぶりなので支障はありません。単用で育てても大丈夫なのも小品盆栽の魅力です。サツキのような酸性用土を好むなら鹿沼単用で育てるなど、その樹種が一番好きな用土ひとつで育ててみてください。

小品盆栽の盆栽鉢は湯呑や茶碗の底に穴をあける方法で作れます。砂をいっぱいに詰めたバケツにお好みの器をうずめ、穴あけ用の金具でたたけば底穴をあけることができます。

小品盆栽は他の盆栽よりもさらに身近なものを活用してその愛らしさを観賞することができます。