コメツガの特徴

小さく美しい葉と小枝が特徴の木です。
同属のツガとよく似ていますが、コメツガの若い枝には毛が生えています。
5~6月は春先に伸びた芽が黄緑色に変化し、木がもっとも美しくなる時期といえるでしょう。
若い木のうちから幹肌が荒れはじめ、古木感が出るところも人気の一つになっています。

コメツガ盆栽の苗の選び方

全体的に落ち着いた雰囲気のあるものを選びましょう。
その次に、葉が小さく緑の色が美しいか、幹は荒れた感じがよく出ているかを見ます。
コメツガの荒皮に合う形に仕立てることができたら、素晴らしい盆栽になるはずです。
根元からの立ち上がりがおもしろいものに注視し、樹形を想像しながら選ぶことをおすすめします。
木に勢いがあり育てやすい樹種ですが、根元までしっかりと確認し根が十分に張ったものにします。

盆栽作りで用意するもの

○道具

・両刃の盆栽バサミ

・フルイ(1~6mmの違う目のもの2つ)

・ピンセット(上にコテがついているもの)

・土入れ(大小)

・股枝切り(入りくんだ所にある枝やこぶをきれいに切り取ることができる)

・竹ベラや菜箸

○用具

・銅製の針金(直径2mmくらいまでのもの)

・ハス口のジョウロ(小さい穴目のもの)

・鉢底網

・鉢(5号サイズで素焼き鉢が丁度いい)

コメツガ盆栽に合う鉢

鉢の形もやわらかい印象の楕円や長方の浅鉢が似合います。
釉薬がかかった塗り鉢を合わせると、焼き締め鉢とまた違った風情が出ておすすめです。

コメツガの盆栽用土の作り方

乾燥しがちな環境で育てると、木に荒々しさが出てきます。
荒れた風情はこの木の魅力なので、水はけが優れた川砂を使用します。
川砂の割合は10です。
乾燥が気になる場合は川砂7割と赤玉土を3割に配合したものでもいいでしょう。

コメツガ盆栽の作り方と仕立て方

古木を思わせる荒れた幹肌は、直幹、文人木、斜幹など、どのような樹形に仕立てても見栄えのいい木になります。
荒皮を生かした模様木に仕立て、味のある盆栽にしましょう。

① 仕立ての前は根をいじりやすくするため、水やりを控え、乾燥気味にしておきます。

② 苗の古い土を落とします。
菜箸やピンセットを使い、根の奥に入りこんだ細かい土まで落としましょう。

③ 根を整理します。よく切れるハサミで、根全体を水平に短く切りつめます。

④ 銅の針金を用意し、模様木特有の曲げを作っていきます。

⑤ まずは幹です。木全体を見ながら、2~3回曲げて針金をかけます。
枝にも針金をかけ、やわらかい動きが出るように2~3回曲げていきます。

⑥ 樹形をつけたら、仕立て用の鉢に植えます。

⑦ 鉢底の穴に適当な大きさに切った網を置き、その上に少量の川砂を入れます。

⑧ 鉢に木を入れ、根元を手で支えながら砂を鉢の8分目まで入れていきます。
木の生長のために、根の間にも砂を入れることが大事です。

⑨ 木と砂をしっかりと密着させた後、十分な水やりをします。
鉢底から水があふれてくるのを確認してください。

⑩ 根を切った後は、水を吸い上げる機能が落ちていますので、日光や風を避け1週間は半日陰で管理します。

⑪ 冬場は霜が当たらないようにし、暖かい時期になったら日の当たる場所へ移しましょう。

⑫ 木が生長していくと、幹や枝が太ります。

⑬ 針金が食い込む前にかけ直しをしながら、育てていきましょう。