長崎県の五島市では毎年2月の中旬から3月の初め頃にかけて、「五島椿盆栽展」が開催されます。この盆栽展は、「五島椿まつり」の開催期間中に開催される椿の盆栽展です。

五島つばきまつりの開催期間中に開催される「椿の盆栽展」

五島市は、椿の品種の中で幻の銘花とも言われている「玉之浦」の品種が自生している地域なので、五島市の人々は昔から椿と深く関わりありのある暮らしを送ってきています。

毎年、2月の中旬から3月に初めにかけて五島市の「五島つばきまつり」の開催期間中に五島市内で発見された「玉之浦」の椿の品種を中心とした「五島椿盆栽展」は、開催されます。この椿の盆栽展には、地元の椿盆栽愛好家が手塩にかけて育てた「玉之浦」の盆栽作品も多数出展されます。

椿が自生している地域と呼ばれている五島市は、約140あまりの島が点在している五島列島の南西部にある西海国立公園内に位置しています。日本で椿が有名な地域として知られている伊豆大島と五島市は、「東の大島、西の五島」とも呼ばれています。特に五島市の椿は、幻の銘花とも言われている「玉之浦」の品種が自生している地域です。

「五島椿まつり」の開催期間中は椿に関わりのあるイベントが沢山企画されていますが、この「五島椿盆栽展」は、このまつりイベントの一つとして開催される盆栽展です。この椿の盆栽展は、五島椿まつりの拠点となっている「福江武家屋敷通りふるさと館」が展示会場となり、朝8時半から夕方5時まで観覧することができます。。

「椿の盆栽展」に出展される五島市内で発見された「玉之浦」

五島市内で発見されて「玉之浦」と呼ばれる椿の品種特徴は、椿の品種の中でも珍しい品種です。そのため国内外の椿の盆栽愛好家の間でも人気のある品種の一つとして注目されています。

五島の「玉之浦」の椿は突然変異で出来た品種と伝えられているので、種を蒔いて育てても一般的な赤い花を咲かせるヤブツバキになってしまいます。しかし、挿し木や接木で培養すると「玉之浦」の品種の特徴ある花を咲かせる樹木に育つと言われています。

この「玉之浦」の品種は国際的にも知名度があるので、本部が米国にある国際椿協会発行の世界椿名鑑にも紹介されています。そのため五島市内で発見された「玉之浦」の椿の品種は、世界的にも有名な存在です。今日では、「玉之浦」とかけ合わせた新しい品種が開発され、世界各地の椿の盆栽愛好家によってこの品種が培養されています。

五島市の銘花と呼ばれている椿の「玉之浦」の品種は、第2次世界大戦後の1947年(昭和22年)に地元で炭焼きをしていた岐宿町日本楠在住の有川作五郎氏が偶然見つけた椿の品種です。この椿の品種が発見された場所は、市内の玉之浦町から岐宿町にまたがっている父ヶ岳と七ツ丘の中腹でした。その後、「玉之浦」の品種は、長崎市で開催された全国椿展で初めて当時の玉之浦町長より発表されてから全国的に知られるようになり、今日では多くの椿盆栽の愛好家に仕立てられている人気の品種の一つにもなっています。

椿の盆栽展は日本各地で開催されていますが、町全体が椿の花でいっぱいになる季節に開催される「五島椿盆栽展」は、おすすめの盆栽展です。