初心者にもおすすめの花もの盆栽・桜盆栽

学校の校庭に並木道・・春になると桜の花見が楽しみという人はたくさんいるのではないでしょうか。そんな桜の花をきれいな盆栽鉢に植えて、大切に大切に育てると、美しさがより一層感じられます。桜盆栽は春に咲く花もの盆栽の代表で、初心者にもおすすめの樹種です。ここでは、そんな桜盆栽の育て方の基本について解説していきます。

桜盆栽の育て方で日常管理のポイント

桜盆栽の置き場所
桜盆栽は、日当たりの良い場所を好みます。基本的には室外管理で日当たりが良い場所か、半日陰の場所で風通しが良いところに置いてあげましょう。ただし冬は寒風や霜があたらないよう、陽だまりが良い場所に棚を設置して置くか、適度に室内にもいれてあげてください。

桜盆栽の水やり

桜盆栽の水やりは、1日1~2回が目安です。成長が早い樹種なので水をどんどん吸収しますが、そのペースに合わせて水をあげすぎると、開花時期が遅れる原因となってしまいます。ただし水をあげるときはたっぷりとあげましょう。鉢底から水が流れるまであげてくださいね。

桜盆栽にあげる肥料

花後の4月下旬から10月にかけて、梅雨と真夏の時期以外は肥料をあげましょう。施肥の頻度は月に1回程度で十分です。肥料の種類は、固形肥料がおすすめです。量が多すぎるのも桜盆栽に良くないので、ミニ盆栽なら左右両端に2個ほど、大きめの盆栽なら四隅に置く程度にしておきましょう。特に花後と秋口の施肥は大事です。忘れないようにしましょう。

桜盆栽の育て方でお手入れのポイント

桜盆栽の剪定
桜盆栽はとても繊細です。剪定した切り口から枯れてしまうことがあるので、太い枝を切る場合は癒合剤を塗りましょう。消毒用のハサミを使うのも有効です。
桜盆栽の花がら摘み
開花シーズンを終えた後、花がらを放置しておくと病気の原因となります。さらに実がつくまで放っておくと来年の開花にも悪影響を与えてしまうので、花がら摘みはとても大切です。必ず行いましょう。さらに新芽が出るとアブラムシがでる可能性があるので、殺虫剤を散布するのもおすすめです。
桜盆栽の針金かけ
桜盆栽に針金をかける場合は、芽摘みを終えた6月ごろに行うのが最適です。桜の枝は、ほかの盆栽と比べてもとくに折れやすくなっているので、慎重に行いましょう。

桜盆栽の育て方で増やしたいときは?

桜盆栽を増やしたいときには「接ぎ木」という方法が主流です。接ぎ木とは花もの盆栽や実もの盆栽で主に行われる盆栽の増やし方です。台木(根の部分)と穂木を用意して台木にいれた切れ込みに、4~5cm程度に切った穂木を差し込みます。

ほかの方法では挿し木が行われますが、接ぎ木と比べると、成功する確率は下がるといわれています。このほか、今育てている桜盆栽の実からできた種で一から育てる「実生」という方法もあります。実生で育てると、親木(今育てている桜盆栽)の性質を受け継いだ桜盆栽を新たに増やすことができます。仕立ても一からできるので、イメージ通りの盆栽を作るのにピッタリです。実から種を採りだすときにはしっかりと洗うようにしましょう。実の部分が残っていると、発芽を阻害する成分が含まれているので、発育に影響を与えてしまいます。

四季を問わない、もみじミニ盆栽の魅力

室内にも飾りやすく、かわいらしいミニ盆栽。身近な存在だからこそ、季節ならではの風情を味わいたい・・そんなときには「もみじ」を選ぶのがおすすめです。新緑がまぶしい初夏には、日差しに透ける葉姿が楽しめて、紅葉を終えた後も、落葉や枝ぶりから盆栽ならではの味わいが楽しめます。早春には芽吹きも感じられるので、四季折々の魅力を堪能できます。また、丈夫で管理も難しくないので初心者にもおすすめです。そんなもみじのミニ盆栽の作り方を4ステップでご紹介します。

もみじミニ盆栽の道具などを準備しよう

もみじミニ盆栽を作るうえで必要なものは、「盆栽を作るための道具」「苗・土」そして「手入れ用の用具」です。
もみじミニ盆栽に必要な道具
園芸用のワイヤ(太さ0.5ミリ程度)や鉢底ネット、根切りはさみ、剪定はさみが必要となります。このほか丸箸やコテもあると便利です。丸箸がない場合は、使わなくなった菜箸を使いましょう。ミニ盆栽なので、コテはバターナイフで代用できます。もちろん、盆栽鉢も欠かせません。
もみじミニ盆栽に必要な苗と用土
もみじの苗木や鉢は園芸店の盆栽コーナーなどで購入しましょう。苗木の高さは20~25センチほどが良いでしょう。鉢の大きさは深さが5センチ程度、直径は12~3センチあるものを選びましょう。あるいは、苗木の高さの3分の1程度の深さの鉢を選ぶようにするとバランスよく仕上がります。用土は鉢底土は小粒の赤玉土を、その上に敷き詰める土には極小粒の赤玉土が便利です。
もみじミニ盆栽に必要な手入れ用具
ミニ盆栽では、通常の盆栽以上に目が細かいジョウロがあると便利です。目が粗いものを使うと土が掘り返されてしまうことがあります。このほか室内に飾るためには水受け皿も用意しておきましょう。

もみじミニ盆栽の苗木を整える

丸箸を鉢底まで入れてゆるみを作ってから苗木を鉢から抜き出します。そのまま丸箸を使って根元を丁寧にほぐして、土と不要な根を取り除きましょう。余分な根とは、上から出ている根や、下に伸びすぎているものです。伸びすぎた根は3分の1を残してカットしてしまいましょう。バランスよく根を整えることが、美しい樹形を作り上げます。

もみじミニ盆栽の鉢の準備をする

苗木を植える前に鉢の状態を整えておきましょう。ここでワイヤが活躍します。まずは鉢底ネットのセットです。ワイヤを使って留め具を作り、固定しましょう。

つづいて苗木固定用のワイヤです。こちらは留め具用のものと植物の根を支えるもの2種類を準備します。留め用のワイヤは、底穴の下から支え用のワイヤを固定しておくものです。留め用ワイヤに根を支えるワイヤを巻き付けたら、底穴の下から上に向かて出し、鉢のカーブに沿ってワイヤを左右に広げ、その上に鉢底土を敷きます。複数穴がある場合は留め用ワイヤを使わず、ワイヤを穴に通すことで固定できます。

もみじミニ盆栽の鉢に苗木を植える

これらができたら、その上に苗木を置いて鉢の正面を決めます。正面が決まったら表面の土も敷き詰めましょう。片方の手で苗木を抑えながら入れると、根のすき間までバランス良く入っていきます。ワイヤで株が固定で来たら、不要な部分は切ってしまいましょう。最後にたっぷりと水やりをしてください。鉢底から透明な水が出るのを目安にしましょう。

土の表面をコテで整えたら苔を張ります。ミニ盆栽なので、苔は小分けにしておきましょう。ピンセットを使って根元から張っていくとキレイに仕上がりますよ。

日本の盆栽は海外でも人気があるので、海外の盆栽愛好家数も増加の一途を辿っています。そのため日本国内だけでなく海外でも「盆栽大会」や「盆栽展」が盛んに開催され、多くの盆栽愛好家が訪れています。しかしながら、「盆栽大会」と「盆栽展」の相違はご存知でしょうか?

「盆栽大会」とは?

「盆栽大会」は日本各地で開催されている盆栽展などとは規模が異なり、世界規模で開催される盆栽イベントです。

この盆栽大会は日本ではなく海外で誕生した盆栽展のスタイルです。この大会のスタイルは、盆栽展とイベントを一緒にした形式の大会です。最近、この盆栽大会は海外の盆栽愛好家の間でも人気がるので、盆栽愛好家によって主催される盆栽大会も世界各地で開催されています。

盆栽大会が盆栽展と異なる一番の相違点は、盆栽大会の開催目的が盆栽作品の展示や観賞が中心となっていないことです。盆栽大会は、盆栽作品の展示や観賞のみならず盆栽愛好家を中心としたイベントやプログラムが含まれています。そのため盆栽大会の開催期間中は、盆栽愛好家のための交流やネットワークの構築のためのイベントや盆栽愛好家の希望に沿った盆栽講習会など、盆栽愛好家が楽しむためのプログラムやイベントが沢山行われます。また、盆栽大会は、この大会イベントやプログラムを通して盆栽の普及、国内や海外の盆栽愛好家との国際交流や親善に大きく貢献しています。

「盆栽展」とは?

「盆栽展」は、古くから日本各地で開催されているので盆栽大会に比べて歴史も長いため、日本人には慣れ親しまれてきた盆栽の展示スタイルです。

「盆栽展」が盆栽大会と一番異なる点は、盆栽展の目的が昔から続けられてきている盆栽作品の展示と観賞を中心としている点です。そのため盆栽展には、盆栽作品の観賞を目的とした盆栽愛好家が多数盆栽展会場には訪れ、技術的にレベルの高い盆栽作品や銘品と呼ばれている素晴らしい盆栽作品も多数出展されています。また、盆栽展の一番の良い点は、盆栽大会のように沢山のイベントやプログラムなどは多くないですが、盆栽愛好家やプロの盆栽作家の作品を静かな環境の中で時間をかけてゆっくりと観賞できることです。

また、盆栽展は、規模の大小にかかわらず日本各地で開催されていることです。身近な地域や場所で開催される盆栽展では、盆栽の仕立て方、盆栽鉢の選び方、樹形の作り方など、多くの盆栽情報を得ることができます。盆栽展が身近な場所や地域で開催されているため他の来場者や盆栽愛好家との交流もしやすいので、盆栽のネットワークを広げることができる地域の盆栽交流の場としての役割も果たしていることです。また、盆栽展の多くは身近な場場所開催されているので、盆栽展の会場までの交通アクセスも良くで来場しやすいです。さらに、盆栽大会と比べて盆栽展は開催組織や規模も小さいので盆栽展の入場料も無料、もしくは低料金で入場できることです。

「盆栽大会」と「盆栽展」は、それぞれ主催目的と規模は異なりますが、両方とも盆栽が主役のイベントです。それぞれの相違点を理解して、国内外で開催される盆栽展と盆栽大会の会場を訪れて、盆栽の銘品に触れたり、様々な盆栽イベントに参加したり、盆栽の交流を広げたりしてみませんか。