山梨県南巨摩郡見延町では、新春の1月の終わりから2月の初めにかけて、地元の野梅の「甲州野梅盆栽展」が開催されます。

見延町の道の駅で開催される「甲州野梅盆栽展」

毎年1月の終わりから2月の初めにかけて、見延町にある道の駅「みの富士川観光センター」内に設けられた展示会場で地元の野梅の「甲州野梅盆栽展」は、開催されます。

「甲州野梅盆栽展」に出展されている梅の盆栽作品は、地元の盆梅愛好家が丹精込めて育てた盆梅の作品ばかりです。野梅は一般の梅とは異なり、樹木が古木にならないと花が咲かない特徴がある梅です。花が咲いている野梅の盆栽を観賞できる展示会は他ではあまり開催されることがないので、野梅の盆栽展は珍しいです。

この野梅盆栽展が開催される道の駅「みのぶ富士川観光センター」は、山梨県の南部にある峡南地区にある富士川クラフトパーク内にあります。このクラフトパークは、東京ドーム11個分ぐらい入る広さの大規模な公園です。この野梅盆栽展は、この公園内にある「ふれあい交流館」で開催されます。この野梅盆栽展の会場までのアクセスは、JR身延線下部温泉駅から車で5分くらいです。

また、この野梅盆栽展が開催されている時期は、1月の終わりから2月の初めなのでまだ寒さの厳しい時期ですが、この野梅盆栽展が開催されている会場内は野梅の花の開花を維持するために、外の気温と同じ温度で会場内が設定されています。そのため会場内では、外の気温と同じ環境で野梅の盆栽を観賞する必要があるので、自然のなかで生育している状態と同じ野梅を観賞することができます。

「甲州野梅盆栽展」に出展される野梅

「野梅」と漢字で書いて、「やばい」と読みます。野梅は、他の梅の品種に比べて花が開花する時期も早く、花も清楚な感じがあり、香りにも気品がある品種です。近年、海外の盆栽愛好家にとって、日本の花もの盆栽の中でも梅の盆栽は、松柏や雑木盆栽などと並んで人気のある樹種です。

「野梅性」品種の仲間には「寒紅梅」、「米良」、「思いのまま」、そして「甲州野梅」があります。これらの4種は、梅の品種のなかでも特に培養されている品種です。野梅が有名な地域は、山梨県の甲州地域の他に熊本県の天草、奈良の大和、埼玉県の秩父があります。

「野梅性」の品種は丈夫で培養もしやすく育てやすいので、多くの梅の盆梅愛好家に育てられています。野梅を盆栽に仕立てると樹勢が強いので幹肌には風格、そして枝ぶりには風情が出てくるので、盆栽愛好家に好まれる樹種の一つです。また、野梅は花芽がつきやすい樹種なため盆栽に仕立てると花と樹木の両方を楽しむことができるので、風情ある花もの盆栽に仕上がります。

「甲州野梅」は、山梨県の甲州地域に自生している野生の梅が原種です。主な特徴として、葉が他の梅の品種に比べて小さく幹肌は黒いですが、古木になるにつれて岩のようにゴツゴツとした感じが表れてきます。また、「甲州野梅」の花の特徴は、他の地域の野梅と同じように上品な香りがあるので、ある程度離れた場所からでも甲州野梅の花の香りを楽しむことができます。しかし、「甲州野梅」の樹木に花を咲かせることはとても難しいです。樹木によっては20年以上も花が咲かないものもあります。そのため梅の盆栽愛好家にとって甲州野梅は、「梅の王様」とも呼ばれています。

山梨県の見延町で開催される野梅の「甲州野梅盆栽展」は、この地域独特の野梅の品種を仕立てた盆梅が展示されている珍しい梅の盆栽展です。