黒松は、松の種類の中で最も力強さを感じさせる松です。その印象から、男松とも呼ばれます。

葉は2本の束生(そくせい)で、太くてたくましい見た目をしています。

幹の色が黒色なのが特徴で、黒松と呼ばれます。年を追うごとに木肌が荒れてくる点も、盆栽としての魅力を発揮します。

黒松の置き場所

1日中日光の当たるところに置きましょう。鉢土が温まるほど、新しい根がよく発生します。また、葉や枝も充実します。

冬に鉢土が凍結しても、枯死することはないです。

寄せ植え盆栽

黒松の水やりのコツ

仕立て中の黒松の場合、水はけのよい土に植えられていることが多いので、他の鉢植えよりも鉢土の乾きが早いです。

鉢土の表面が少し乾いていたら、たっぷりと水を与えましょう。

水やり

黒松の肥料の与え方

梅雨の時期を除き、4月から11月まで毎月2回、油かすの固形肥料を与えましょう。ただし、植え替えたばかりの黒松は、1カ月経ってから第1回目の肥料を与えます。

葉ものの鉢植えや盆栽に肥料を与え過ぎると、新しい枝の徒長(無駄な成長のこと)の原因になりやすいですが、黒松は芽摘みを行うため、そういった心配はありません。

肥料

黒松の植え替えの時期

黒松の植え替えは、4月上旬に行いましょう。苗木や若木の場合は年に1回、ほぼ樹形が完成している場合は4年ごとに行うとよいでしょう。

用土は、若木なら赤玉5:川砂5の配合にし、粒土の大きさもやや粗目にして排水性を高めましょう。成木は赤玉土7:川砂3の配合にして、枝の伸びを抑えましょう。

黒松の古土の落とし方

黒松の苗木は、鉢から抜いて古土を3分の1ほど取り除きます。成木は、4分の1ぐらいを取り除きましょう。いずれも、根先は少し切り詰める程度にします。

松類の根は、白いカビのようなものがついている場合がありますが、これは生育を助ける共生菌のため、綺麗に取り除かないように注意が必要です。

黒松の剪定方法

黒松の手入れで大切なのは、毎年行う芽摘みです。

芽摘み

黒松の芽摘みの時期とやり方

黒松の芽摘みの時期は、6月下旬から7月上旬になります。この時期に、1週間おきぐらいに、弱くて短い芽から順番に摘んでいきます。この摘み方は、黒松のみです。他の松の種類は違う摘み方になりますので、注意しましょう。

弱い芽から順番に摘んでいき、最終的に強い芽を摘むと、2番芽の樹勢がよくなります。そして、1カ月ほどで、3~4本の2番芽が伸びた状態になります。

枝ぶりを考えて2本程度残して、他の芽は摘み取りましょう。そうすると、枝元まできちんと葉がついた美しい枝になります。

黒松の葉すかしの方法

葉が密生すると光合成が促進され、枝や幹がたくましくなります。しかし、葉が茂りすぎると枝の懐部分に日光が差し込まなくなり、風通しも悪くなります。このような状態になった時は、葉すかしを行います。

葉すかしの方法は、2年以上枝についている葉とそれ以上ついている古い葉、1年ついている葉の一部分を取り除くことです。取り除く時は、上の方の枝から多く葉をとって、下枝ほど葉を残しておくと、バランスがよくなり、下枝の成長もよくなります。

もっと詳しく黒松の育て方や黒松の手入れの年間のスケジュールを知りたい方は、黒松・カリン・サツキ盆栽の作り方黒松盆栽の年間計画と正しい育て方をご覧くださいね。