景色盆栽とは

景色盆栽とは、自然風景の一部を切り取って表現した盆栽作品です。

鉢の中に自然の風景を立体的に表現します。

山、丘、雑木林、渓流、湖畔、島など自然の風景の中で美しい部分を盆栽で表現します。

苔玉

盆栽の美しさのポイントは統一・安定・調和・変化

盆栽の美しさは、統一、安定、調和、変化のバランスが整っているかで決まります。

バランスが不安定で見ていて落ち着かない見た目は、いい盆栽ではありません。

盆栽初心者の方は、この4つのポイントに気を付けて盆栽を作るとよいでしょう。

盆栽の作成に慣れてくると、幹の模様や枝さばき、盆栽のたたずまい、傾きなどを気にするとよいでしょう。

盆栽は近景・遠景に気を付けて制作する

景色盆栽は、スケール感が大切になります。

スケール感を大切にするとは、遠い景色の部分を盆栽の作品に表現するか、近い景色の部分を盆栽の作品に表現するかに気をつけて作品を制作するということです。

将来的に苗がどのぐらいの大きさになるか、どのような色合いになるかなどを意識して作り上げると、周りへ理解されやすい良質な盆栽の作品に仕上がります。

身近な材料で盆栽作りの練習をする

頭の中にイメージができていても、実際に木を植え付けると、イメージと違ったり、失敗を繰り返して植物を弱らせたりしてしまうことが多々あります。

そういう時は、身近な材料で、盆栽作品の空間づくりの練習を行いましょう。

用意するのは、鉢、枯れ枝(もしくは割り箸)、砂、石です。これらを用意して、何度も空間づくりを試してみましょう。

また、色んな空間づくりを行って、写真等を撮って、自分の案をストックしておくとよいでしょう。

盆栽の練習

盆栽の伝統的な樹形の種類

盆栽の作品は、同じ作品が一切存在しません。木は生き物ですので、1本1本が独自の育ち方をしています。

盆栽作品の木の形によって、いくつか呼び名があります。盆栽を鑑賞する際はもちろん、制作する際にも役立つ知識ですので、是非、盆栽の樹形の種類を覚えましょう。

直幹(ちょっかん)

幹が根元から真っすぐ伸びている樹形です。大木のイメージがあります。

斜幹(しゃかん)

幹が左右どちらかに傾いて立っている樹形です。傾斜地や風の強い場所に、このような樹形が見られ、それを盆栽作品で表現します。

双幹(そうかん)

1つの根から幹が2つに分かれて立ち上がっている樹形です。2本は離れすぎず、調和も保っているのが良い作品です。

蟠幹(ばんかん)

幹が曲がりくねった樹形のことを指します。木が自然の力にさらされながら力強く生きていることを表現しています。

文人(ぶんじん)

細い幹が自由に伸びて、下枝がない樹形のことを指します。葉も必要最小限です。江戸時代の知識人に愛された樹形です。

株立ち(かぶだち)

1株から複数の幹が出ている樹形です。根元は同じなので、バランスの取れた樹形になります。森や林を表現するのによく用います。

懸崖(けんがい)

幹や枝先が、鉢より垂れ下がっている樹形です。断崖絶壁に根を張って生きている木をイメージしています。